- 2021-11-14
つげ櫛専門店に行ってみた
「つげ」という木がある。常緑広葉樹の低木で日本では庭木にもよく使われるが、古来、将棋の駒や印鑑などの細工物の材料として重宝されてきた。見た目の美しさはもちろんだが、「つげ」は成長が遅いため、材木は比重が大きく固くなる。加工後の変化が少ないことも愛用さ […]
「つげ」という木がある。常緑広葉樹の低木で日本では庭木にもよく使われるが、古来、将棋の駒や印鑑などの細工物の材料として重宝されてきた。見た目の美しさはもちろんだが、「つげ」は成長が遅いため、材木は比重が大きく固くなる。加工後の変化が少ないことも愛用さ […]
川面から吹き上がり、夜空を彩る豪快な花火。はたまた、並んで風に揺れるピンクと水色の朝顔…。 暑さ盛りの8月。浅草2丁目で、軒先に涼しげな夏の風物詩が並ぶ、民家のような佇まいの小さな店を見つけた。瓦が乗った軒の更に上には、年月を感じさせる一枚板の看板 […]
仲見世通りから横に走る雷門柳小路という風流な名の通りには、やはりその名にふさわしい風流な店がある。白い壁から突き出した瓦の下に構える、美しい格子の玄関。ひらひらと風に揺れる少し色落ちした紺の暖簾(のれん)には「文扇堂」という文字が白く抜かれていた。 […]